9月23日は秋分の日。1年間を24等分にした二十四節季の一つで、昼と夜の長さがちょうど同じ位になる時期です。
丁度この時期は日本では昔から、秋のお彼岸と言われていて
故人をうやまい、亡くなった人をしのぶことが行事とされてきました。
また、秋分の日が近づくと秋の収穫期とも重なることから
収穫に感謝する、収穫を祝うという習慣が生まれました。
この日に決まって食べる「おはぎ」。
おはぎをお墓やお仏壇にお供えをして食べる習慣が昔からありました。
おはぎの「甘み」の原料である「砂糖」は、昔はとても高価なものでした。小豆はあっても砂糖がないので、今みたいに甘いおはぎを作るのは特別な日だけでした。
また、小豆の赤い色には魔除けの効果があるとされていて、
邪気を払うものと信じられてきました。
そこで、ご先祖の供養に小豆と高級な砂糖を使ってあんこにし、お餅をつけてお供えすることでご先祖様の邪気払いをする風習になりました。
ではこの日の定番メニューのおはぎの作り方を昔ながらの作り方で説明いたしましょう。
●昔ながらのお萩の作り方
(材料)
小豆1㎏・砂糖500g・水適量・塩ひとつまみ
もち米2合・白米1合・水普通に炊く時の分量
(作り方)
① 小豆はかるく水で3回位洗う
② 鍋に小豆と、小豆がかぶさる位の水を入れ、蓋をして火をつける。
③ ②が沸騰してきたら、あくを捨てて水を足してまた沸騰させる。これを3回~4回繰り返す。
④ ③をしたら蓋をして火は弱火にして煮ていく。
⑤ 小豆がふっくらしてきたら、鍋に小豆を入れたまま水分を捨て、砂糖を2~3回にわけて入れる。とけたら塩を加える。
⑥ 砂糖を入れたら水分は出るが焦げやすくなるので、時々混ぜる。
⑦ 甘さが足りない時は少しずつ砂糖を足す。根気よく混ぜるを繰り返すとだんだんしっとりとしてくる。
⑧ あんこがしっとりしたら火を止めて冷ます。
⑨ もち米と白米を洗い炊く。
⑩ ⑨が炊けたら、半分だけしゃもじやすり棒などで潰す。
⑪ ⑩が冷めたら手に適量取り丸めていく。
⑫ ラップの上にあんこを適量のせてその上に⑪の丸めたものをのせて形を整える。
⑬ きな粉やごまなどでもお楽しみください。
春のお彼岸に食べる牡丹の花のような「牡丹餅」、秋のお彼岸に食べる萩のような「おはぎ」。
季節と一緒に食べる心は、日本人として大切にしていきたいものです。