6月21日、今日は「夏至」。
二十四節気(にじゅうしせっき)という暦の中の名称。
1年を24に分け季節を表す名称で、夏至は夏の時期を表す呼び方の一つとなっている。1年中で1番昼の長い日。
さて、夏至の日は「何を食べるのでしょうか?」
実は、昔は夏至のある6月は田植えシーズンであり、とても忙しかったため、冬至のように、南瓜を食べる、という習慣が根付かなかったのです。
でも、残っているところもあります。
例えば、大阪の一部ではタコを食べる習慣があります。
タコの足は一度くっ付いたら、なかなか離れない…田植え後の稲も、タコの足のように大地にしっかりと根づいて育ってほしい、という思いからうまれた風習となっています。
大阪とタコ、なんだかぴったりですよね。
愛知県の一部では、夏至の日にいちじく田楽を食べます。生のいちじくを半分に切り、田楽味噌を塗って焼いたものです。いちじくは不老長寿の果物と言われているから、健康で長生きするよう食べていたようです。
香川県では半夏生(はんげしょう)うどんを食べます。
昔、麦の刈り入れや田植えが終わる「半夏生」の頃(7月2日頃)に、収穫後の麦でうどんを作り、農作業を手伝ってくれた人たちに振る舞ったのが、始まりです。
福井県では焼いたサバを食べます。
昔、大野藩のお殿様が、田植えを頑張る農民たちにサバを食べるよう進めたことが、きっかけになっています。
いよいよ夏も本番に近づいてきましたね。